東京の感染「18日時点で1万人超」試算 都の専門家会議

東京都が5日に開いた新型コロナウイルスのモニタリング会議で、現状の感染ペースが続くと8月18日時点で1日あたりの新規感染者数(直近7日間平均)が1万人を超えるとの試算が示された。専門家は「都内のおよそ1000人に1人が毎日感染する状況となる。この危機感を共有する必要がある」と訴えた。
8月4日時点の新規感染者数は約3443人で、前週の約1936人から約8割増えた。7月28日時点の推計(8月4日に約2962人)を大きく上回っており、国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長は「入院療養、宿泊療養、自宅療養の体制を緊急事態に移行する必要がある」と強調した。
このままのペースで推移すると8月11日には約6129人、18日には約1万909人の新規感染者が出るという。大曲氏は、インド型(デルタ型)への置き換わりが急速に進んだことで「爆発的な感染拡大が進行している」と指摘した。
新規感染者の増加に伴い、療養者数も急増している。4日時点で療養中の感染者は2万9703人で、前週(1万6344人)から82%増加した。入院患者は13%増の3399人、宿泊療養者は1%減の1813人となる一方、自宅療養者は2倍の1万4783人に増加。入院待機者など療養先を調整中の感染者も2.3倍の9708人に急増した。都は入院待機者に対し、血液中の酸素飽和度を測定するパルスオキシメーターを配布するなど対応を進めている。

新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
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