地域の文化継承へ新会社 トラストバンクなどが設立

ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンク(東京・渋谷)などは、各地の地域経済の自立や文化の継承を目指す持ち株会社「AINUS(アイナス)ホールディングス」を設立した。食、旅、伝統技術の各分野の振興に向けた事業を展開する。
設立は4月1日付。トラストバンク会長の須永珠代氏が代表取締役に就いた。傘下に新会社を立ち上げ、宿泊施設事業や伝統工芸の技術を活用した商品開発を行う。2023年には鹿児島県徳之島町に、富裕層をターゲットにした宿泊用のビラを建設する。自然栽培にこだわる農家の支援にも取り組む。
須永氏は5日に都内で開いた記者会見で「ふるさと納税に限らず、食、旅、技をもっと盛り上げ、守っていくことができないかと考えた」と設立の経緯を語った。