岡山・吉備中央町「デジタル田園健康特区」に指定へ

岡山県吉備中央町はデジタル技術を活用して地域の健康・医療分野の課題解決に取り組む「デジタル田園健康特区(仮称)」に指定される見通しになったと明らかにした。4日の国家戦略特区諮問会議の専門調査会で、長野県茅野市や石川県加賀市とともに選ばれた。
吉備中央町は2021年4月、人工知能(AI)やビッグデータの活用、規制緩和によって住みやすい都市を目指す国の「スーパーシティ」構想に応募した。4日の専門調査会では茨城県つくば市と大阪市を区域指定する原案が了承され、同町などはデジタル田園健康特区への指定で進めることになった。
同特区はスーパーシティとあわせて国が実現を目指す「デジタル田園都市国家構想」を先導するもので、指定自治体が連携して先駆的事業の推進を求められるという。
吉備中央町は20年12月に地元企業や大学などと吉備高原都市スーパーシティ推進協議会を設置。遠隔医療や予防医療と医薬品配送、移動手段などを組み合わせた医療・福祉モデルの実践などを検討していた。企画課の担当者は「詳細は所管の内閣府と相談して検討するが、これまでの活動をベースに進めていきたい」と話す。