金沢市のアイサス、男性育休100% 期間6カ月など
金沢市は2022年度の「はたらく人にやさしい事業所」の表彰企業の一つに、公共工事の情報共有システムを手がけるアイサス(金沢市)を選んだ。直近3年間の男性の育児休暇の取得率が100%で、期間6カ月の社員もいるなど、休みやすい職場づくりを評価した。
同社の従業員数は44人。2019年秋以降、男性社員3人が育休を計4回利用した。期間は1カ月半〜6カ月。百成(どうみき)公鋭社長は「管理職の声かけや仕事の引き継ぎ支援など、休んでいても大丈夫だと安心感を与えるようにした」と話す。職場への復帰後は時短勤務を活用できる。
ある男性社員は5カ月と6カ月の2回の育休を取得した。家庭の事情を踏まえたもので「育児を一緒にしたことを妻が喜んでくれた」と話す。同社は、つわり休暇など女性の特別休暇の制度にも取り組んでいる。
石川県の調査では、県内企業の育休取得率は女性94%に対し男性は7%。金沢市によると、アイサスのように男性の取得率が100%で、さらに期間が全員1カ月を超えるケースは少ないという。百成社長は「休みをとりやすい会社が地域で増えてほしい」としている。