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箱のようなヒートシンク かがつう、軽さを売りに

石川県内に工場を持ち精密プレス部品や照明などを手掛ける、かがつう(東京・中央)は「ヒートシンク」と呼ばれる放熱器の製造に参入した。熱を取り込んで逃しやすい箱のような形で、既存品に比べて軽く性能もよくなるという。電子部品を使う通信機器や自動車部品のメーカーを中心に売り込む考えだ。

ヒートシンクは産業機器などの熱対策のため使われており、電子部品の近くに設置する。熱伝導率が高いアルミ材を材料とし、熱を吸い込んで空気中に熱を拡散させる。板を並べたり、剣山のように多くの棒が生えているような形があり、加熱した金属を金型に押しつけて成型するケースが多いという。

かがつうの製品はアルミ材をプレス加工し、箱のような形にした。箱の内側に電子部品の熱を取り込んで、その空気を上に逃がしやすい構造にした。縦横2・5センチメートル、高さ1・5センチメートルで4グラムのものもある。

同社は「同じ大きさの既存品に比べて2〜3割軽く、冷ます能力は同等以上。従来の剣山型はその形状から、熱がこもりやすい課題があった」としている。既存製品より価格はやや高めになるという。扇風機のようなファンを使わない自然空冷式で販路を開拓するが、ファンを使うタイプでも受注できるという。

同社は時計用のコイン型電池や携帯電話のリチウムイオン電池のケースといった精密プレス部品の下請けが主力だ。この製造ノウハウを応用し、独自に設計・開発したのがヒートシンクだ。軽さや性能面への評価が高く、すでに量産が始まっている。

富士経済によると、2020年のヒートシンクの日本市場は約151億円。通信機器や自動車などの用途向けの増加が見込めるため市場は徐々に拡大、25年は171億円に増えると予想する。かがつうは世界的にも需要拡大が見込めることに着目し、参入することにした。

かがつうは1946年、金沢市内に会社設立。現在は東京に本社を置くが、石川県津幡町と宝達志水町に工場を持つ。2021年3月期の売上高は49億円。主力の精密プレス部品のほか、発光ダイオード(LED)屋外照明や電話回線の切り替え装置など情報通信機器なども手掛けている。

(石黒和宏)

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