盛岡バスセンターが開業 中心市街地活性化の拠点に

盛岡市が中心市街地で公民連携で整備を進めてきた盛岡バスセンターが完成し、4日に開業記念式典を開いた。同センターはバスターミナル機能に加えて飲食、温浴施設やホテルなどが入居する複合施設。谷藤裕明市長は「開業により中心市街地全体の活性化や、人々と地域の魅力をつなぐ『ローカルハブ』として、観光振興に役立つと期待している」と語った。

同センターは面積約3132平方メートルの敷地に、乗り場を5カ所備えたバスターミナルと、鉄骨3階建て複合商業施設(延べ床面積3112平方メートル)で構成。1~2階は東棟と西棟に分かれており、1階にはバスの発券窓口や待合室、物販施設などが入り、2階には子育て支援センターや飲食店が入る。

3階はホテル(客室34室)や温浴施設などが入居。盛岡にゆかりがあるジャズピアニスト、秋吉敏子さんのステージ衣装やサイン入りレコードなどを展示してこれまでの音楽活動を紹介するコーナーも設ける。バスターミナルとしての利用は5日の始発から始める。

この日の記念式典には市長のほか、盛岡商工会議所の谷村邦久会頭ら約100人が出席。バスセンター整備の事業経過をスライドを使って報告するとともに、関係者がテープカットをするなどして開業を祝った。

バスセンターは、2021年7月に着工。16年9月に老朽化のため営業を終了した旧バスセンター跡地に建設された。
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