エプソン、秋田県でプリンター部品増産 35億円投資

セイコーエプソンは4日、インクジェットプリンター用ヘッドを増産すると発表した。子会社の秋田エプソン(秋田県湯沢市)が約35億円を投じて、同社敷地内に新棟を建設する。2023年12月の完成予定で、生産量を順次増やして30年ごろには同社のヘッド生産能力を現在の3倍程度に引き上げる。世界的に需要が好調なことから積極投資する。
秋田エプソンの敷地に延べ床面積が1万平方メートル強の新棟を建てる。新棟ではインクジェットプリンターの基幹部品であるインクジェットヘッドを製造する。微細なインクを高速で噴射できる最先端のプリントヘッドを搭載したプリンターなどの需要増をにらんで、将来的な生産スペースを確保する狙いもある。
エプソンのオフィス・ホーム向けプリンターは、新型コロナウイルス禍による在宅勤務・学習の広がりや、北米などの先進国で大容量インクタンク搭載モデルの需要が増加していることなどから好調な販売が続いている。
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