横浜郵船ビル、ホテルに活用 日本郵船など市に提案
日本郵船と三菱地所、宇徳は4日、横浜市中心部にある「海岸通り地区」の再開発に向け、同市に対し都市計画の変更を提案したと発表した。3社は日本郵船歴史博物館が入る横浜郵船ビルを保存しつつ一帯をオフィスやホテルなどとして再開発する計画で、2024〜27年の開業を目指すという。

横浜市によると提案は都市再生特別措置法に基づくもので、市は6月までに計画変更の必要性を検討する。提案によると一帯の面積は約1.5ヘクタールで、横浜郵船ビルは保存して歴史的な建築を生かしたホテルなどとして活用する方針という。
一方、隣接する「横濱(はま)ビル」の跡地には高さ約100メートルのオフィスビルを建設し、27年の供用開始を目指す。日本郵船はグループの企業の本社機能などを移すほか、起業家などを呼び込むインキュベーション機能も設ける計画という。近隣で宇徳は本社機能などを新たなビルに移す計画で、24年の供用開始を目指す。