東京臨海部で空飛ぶクルマや洋上太陽光 都が9事業採択

東京都は4日、東京湾臨海部の都市計画「東京ベイeSGプロジェクト」の一環で、最先端のテクノロジーの実用化を目指す9つの先行事業に着手すると発表した。期間は2022~24年度で、「空飛ぶクルマ」などの次世代モビリティー、洋上浮体式太陽光発電などのエネルギー、環境など各分野のプロジェクトを実施する。
中央防波堤エリアで実施する「先行プロジェクト」として9事業を採択した。空飛ぶクルマの実機飛行に向けた事業はNTTコミュニケーションズが代表事業者となり実施する。KDDIスマートドローンなどは世界初の「水空合体ドローン」の試験飛行を計画する。
一方、国内初の事業として三井住友建設や東急不動産がそれぞれ洋上浮体式太陽光発電の技術実証に取り組む。スタートアップの炎重工(岩手県滝沢市)などは自動運転で海洋ゴミを清掃する「水面清掃ロボット」などを技術実証するという。
事業は東京を舞台にサステナビリティー(持続可能性)とハイテクをテーマとして発信する「SusHi Tech Tokyo」の一環。小池百合子知事は4日の記者会見で「ベイエリアから様々なイノベーションを生み出していこうというもの。取り組みを通じて世界の都市が抱える課題の解決策を東京から発信していく」と述べた。