浜松いわた信金、取引先の脱炭素・SDGs推進を支援

浜松いわた信用金庫(浜松市)は、企業が脱炭素化や国連のSDGs(持続可能な開発目標)に取り組むための支援サービスを相次ぎ始めた。脱炭素では二酸化炭素(CO2)排出量を調べ、削減目標を立てる。SDGsでは新たな融資制度を設けた。企業が地球環境などに配慮しながら競争力をつけられるようにする。
脱炭素では電力やガソリンなどのエネルギー使用量をもとに取引先企業のCO2排出量を算出。削減目標を立て、どのように実現するか助言する。サービス料金は33万円。三井住友海上火災保険、MS&ADインターリスク総研(東京・千代田)と協力して実施する。
2050年に温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする政府目標の達成に向け、大企業だけでなく中小企業の協力も欠かせない。ただ中小にはノウハウや資金が不足している場合が多かった。
SDGsでも2社と連携する。5分野・65項目について尋ねる調査書で企業の取り組み状況を把握し、強みや課題を分析する。今後どんな取り組みを始めればよいか助言し、社外にアピールする宣言書づくりも支援する。基本的なサービスは無料。より長期の支援については専門職員が対応する。
このほか、SDGs推進に取り組む企業や個人事業主を対象とした融資制度を設けた。証書貸付型で、融資の上限は1企業3億円。使途は運転・設備資金とする。

SDGsは「Sustainable Development Goals」の頭文字をとった略語で、国連サミットで2015年9月、全会一致で採択された世界共通の行動目標。国や民間企業の取り組みに関する記事をお読みいただけます。
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