三陸鉄道、誘客へ企画列車に活路 被災地の人口減に挑む
東日本大震災12年 変わる交通㊥
[有料会員限定]
「かつては隣の集落に行くのさえ、船で岬を回らなければならなかった三陸地方を一つにつないだのがこの鉄道だ。鉄道がなくなった街は衰退が激しい。沿線自治体の職員には責任があり、自ら乗る機会を増やすとともに、利活用に知恵を絞ってほしい」
2月中旬、岩手県内の沿岸部約163キロメートルを南北に結ぶ県などの第三セクター、三陸鉄道(三鉄、岩手県宮古市)の利用促進を巡り、同社幹部6人と沿線の大船渡市職員ら32人...
東日本大震災から12年となった被災地。インフラ整備や原発、防災、そして地域に生きる人々の現在とこれからをテーマにした記事をお届けします。