大和富山店、松屋の紳士服催事開催 「銀座の男」市
百貨店の大和は3日、同業の松屋が銀座店(東京・中央)で開催している紳士服催事「『銀座の男』市」を富山店(富山市)で開くと発表した。期間は4月1日から4日まで。「銀座の男」市は50年以上続く名物催事で、松屋が仕入れた生地で作るスーツを安価で販売する。松屋以外の百貨店で開催するのは初めてという。

期間中、2500着のスーツを売り場に持ち込む。2着で3万1900円の商品のほか、高くても1着5万円程度で販売する。体の丸みに沿う立体的なシルエットを特徴とする「アトリエ仕立てスーツ」なども売る。
富山店は2022年、開店90周年を迎えた。従来にない催事を探す過程で「銀座の男」市に着目した。「銀座の男」市はスーツはオーダーメードが主流だった時代に、あらかじめ仕立てた商品をサイズ別につるして売ったことで評判になった。
最近はリモートワークの普及などでスーツの需要が落ち込んでおり、「危機感を持って紳士服販売と向き合っている」(松屋)という。販路を広げる一環として、大和富山店からの誘いに応じることにした。