武蔵野銀行、コア業務純益1%減 22年4〜12月期
武蔵野銀行が3日発表した2022年4〜12月期の単独決算は、本業のもうけを示すコア業務純益(投資信託解約損益を除く)が前年同期比で1%減の116億円だった。中小企業の設備投資や事業再構築のための資金需要があり、貸出金の金利収入などを含む資金利益は3%増だったが、株式市場の低迷で投資信託の販売が振るわず、役務取引等利益は5%減だった。
税引き利益は不良債権処理に伴い法人税などが減り、35%増の81億円だった。外国債券など債券関係の損益は6億円の赤字。欧米での金利上昇を受け、外国債券を売却したことが響いた。
22年12月末時点の貸出金残高は前年同月末時点に比べて2%増の3兆8805億円だった。預金残高も2%増で4兆8791億円だった。
武蔵野銀行の担当者は「役務取引等利益は投資信託など個人部門が伸び悩んだが、M&A(合併・買収)の仲介といった法人向けのサービスは伸びている」としている。
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