ベイシア、「機能性」のカンパチとしょうゆ 共同提案

大手スーパーのベイシア(前橋市)は「中性脂肪を下げる」生のカンパチと「血圧が高めの方向け」しょうゆを鮮魚売り場で一緒に販売し始めた。新型コロナウイルス禍により自宅で酒を楽しむ「家飲み」が増える一方、外出自粛で運動不足ぎみの人も目立つ。機能性表示食品を一緒に提案して健康を気にかけている消費者にアピールする。
ベイシアは、マルハニチロが養殖した生のカンパチについて、中性 脂肪を引き下げる効果を確認。消費者庁から機能性表示食品と認められたため、4月から全店(一部の小型店を除く)で販売している。

ベイシアが9月から生のカンパチと一緒に販売し始めたのは、同じく機能性表示食品であるキッコーマンのしょうゆ「いつでも新鮮 大豆ペプチド減塩しょうゆ(だし入り)」。血圧改善に効果を発揮するとされる「大豆ペプチド」を含んでおり「血圧が高めの方に」と容器に記載している。
価格は「生鮮プレミアム 活〆かんぱち」がスライス(刺し身)100グラムの場合で538円、「減塩しょうゆ」は321円(200ミリリットル入り)。
売り場ではPOP(店頭販促)を工夫するなど消費者にわかりやすくアピールしている。同社は「コロナ禍で酒類の販売額が増え、家飲みする顧客が多いと感じていた。健康が気になっている人にアピールできる組み合わせを今回企画した」(広報担当)と話している。

ベイシアは東日本を中心に1都14県で約140店(3月末時点)のスーパーを展開している。グループ企業には、作業着のワークマンやホームセンターのカインズなどがある。