千葉県1月有効求人倍率1.02倍、4カ月連続1倍上回る
千葉労働局が3日発表した千葉県の1月の有効求人倍率(季節調整値)は1.02倍で前月比0.01ポイント上昇した。県内の雇用情勢については「求職者が引き続き高水準にあるなど、一部に厳しさがみられるものの、緩やかに持ち直しの動きがみられる」と判断を据え置いた。
季節調整値を見直し、2022年12月の有効求人倍率(季節調整値)を0.99倍から1.01倍に修正した。有効求人倍率が1倍を上回るのは4カ月連続になる。
新規求人数を産業別にみると、「宿泊業、飲食サービス業」が2.2倍に増えた。病院や介護施設向けの需要が伸び、配達飲食サービス業で栄養士や調理師などの求人が増えた。
次いで「運輸業、郵便業」が45%増と多かった。貨物運送取扱業者が新拠点を開設するため、ドライバーや倉庫内商品管理業務などの求人があった。
一方で「教育、学習支援業」は35%減だった。学習塾の講師やスタッフの求人が減少した。
雇用情勢の先行きについては「2〜3月は年度末で退職者が多いが、求人も増加するため、今後も1倍前後で推移する」(担当者)とみている。