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協和精工、高級腕時計の海外販売強化 3年後に3倍へ

切削工具・高級腕時計製造の協和精工(秋田県羽後町)が腕時計「MINASE(ミナセ)」の海外販売を強化している。電子商取引(EC)サイトによる欧州市場開拓に加え、年内にも富裕層を中心にした東南アジア市場の開拓を始める。3年後をめどに海外販売額(出荷額ベース)は現在の3倍の1億円を目指す。

協和精工は海外でまず欧州市場を開拓してきた。2017年にドイツ・ミュンヘンの海外展示会に初めてミナセを出展した。18年に高級腕時計メーカーが多いスイスを足場に受注販売を開始。現在、チューリヒとベルンの2店舗で取り扱う。

スイスの時計商社と連携し、新型コロナウイルス禍でも欧州販売を強化している。ミナセ単独のECサイトを立ち上げ、SNS(交流サイト)も積極活用してきた。5月には石川県輪島市の漆作家で、蒔絵(まきえ)師の箱瀬淳一氏と連携して制作した高級腕時計を発売した。

新製品の高級腕時計には文字盤に漆塗りと繊細な蒔絵を施した

サクラや小紋など日本の伝統美を生かしたデザインで、時計の文字盤に漆塗りと繊細な蒔絵を施した。価格は約168万8000~294万8000円に設定。20年9月期に約1200万円だった欧州販売額は好調に推移し、21年9月期に約3000万円を見込む。

欧州でのブランド浸透を背景に、年内にも富裕層を中心に東南アジア市場を開拓する。まずSNSを積極活用し、シンガポールやインドネシア、マレーシアなどの市場を開拓する。24年9月期に東南アジア市場で約6000万円の売り上げを計画。同期の欧州と東南アジアを合わせた海外販売額は約1億円を見込む。

協和精工は1963年創業。切削工具・高級腕時計製造の中堅メーカーだ。時計のケース製造や高級時計のOEM(相手先ブランドによる生産)供給を手掛け、表面の仕上がりの美しさを出すための「ザラツ研磨」など技術を磨いた。

表面の仕上がりの美しさを出すための「ザラツ研磨」など技術を磨いてきた(秋田県湯沢市)

05年、時計工場を置く秋田県湯沢市皆瀬の地名を冠した自社ブランドを立ち上げた。国内では百貨店や時計店を通じ販売する。価格は30万~50万円程度に設定し職人技の妙味がファンに好評で、主要な顧客は30代後半から50代の男女だ。

鈴木豪社長は「ミナセのブランド浸透を優先し、まず欧州市場を開拓してきた。これからは東南アジア市場に力を入れる」と強調する。一方、国内でも蒔絵師の箱瀬氏と連携して制作した高級腕時計を15日に発売しファン層を広げる。併せて顧客から注文が増えているオーダーメードにも積極対応する方針だ。

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