神奈川県、BA.5対策強化宣言発令 31日まで

神奈川県の黒岩祐治知事は2日、新型コロナウイルス対策として政府が新設した「BA.5対策強化宣言」を発令した。期間は31日まで。行動制限は盛り込まれなかった。
2日の対策本部会議で表明。県内では医療体制の逼迫が現実化しており「速やかに宣言を行い、県民一人ひとりの感染防止対策の再徹底、セルフチェックによる自主療養を促す、強いメッセージを発信する意義は大きい」としている。
2日は1万2565人の新規感染が明らかになった。1日現在の即応病床ベースの病床使用率は重症用が35.15%となっている。
同宣言はオミクロン型の派生型「BA.5」の感染拡大を受け、政府が新設した。都道府県は重症化リスクの高い高齢者らの外出自粛や早期のワクチン接種を呼びかけることができる。
一方、神奈川県は、医療機関の発熱外来受診の逼迫状況を軽減するため、県民に抗原検査キットを無料配布する。対象は重症化リスクの低い有症状者や濃厚接触の疑いがある人で、高齢者などは除く。医療機関や薬局、行政機関などで配布する。