JR東日本、気仙沼線の一部区間でBRT自動運転を開始

JR東日本は5日、宮城県内の気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)の一部区間で自動運転を始めた。柳津駅(宮城県登米市)と陸前横山駅(同)を結ぶ約4.8キロメートルで、1日上下各2本の計4便が運行する。
気仙沼線は東日本大震災で線路が流出し、一部区間はBRTを導入して運転を再開した。今回はバスに備え付けられたセンサーが、専用道路に埋めこまれた磁気マーカーを検知して走行。最高時速は60キロメートルで、JR東によるとBRTの自動運転は国内で初めてという。
運行を始めたのは運転手の監視が必要な「レベル2」と呼ばれる自動運転。自動運転が困難になった場合は手動に切り替える。JR東は走行区間の拡大や自動運転の無人化を視野に入れており、少子高齢化に伴うドライバー不足の解消などにつなげる。