静岡空港にベトナムからチャーター便 3〜4月、11年ぶり

静岡県は2日、静岡空港の国際線で11年ぶりにベトナムからチャーター便を誘致したと発表した。同国から静岡県を訪ねる旅行商品で、3〜4月に3往復する計画だ。新型コロナウイルスの影響で2020年3月から全便欠航が続く国際線は韓国・ソウル間のチャーター便、定期便の再開が決まっており、観光振興に弾みを付ける。
ツアーはベトナムの旅行会社が主催する。格安航空会社(LCC)ベトジェットエアの航空機を使い、3月23日から4月4日にかけて約600人の利用を見込む。ベトナムから静岡空港に着陸後、県東部に移動し富士山の眺望などを楽しむほか、静岡市内の久能山東照宮や駿府城公園も巡る予定だ。
県は今回のチャーター便誘致を機に、東南アジアとの定期便の就航も探る。国際線の定期便は3月にまず韓国・ソウル間で再開する。新型コロナの水際対策が緩和された台湾の定期便再開にも取り組む。県空港振興課は「チャーター便の誘致で新たな需要を喚起し、インバウンドの復活につなげたい」としている。
関連企業・業界
業界: