鈴与、埼玉に食品向け物流センター新設

鈴与は埼玉県加須市に物流拠点を新設した。食品専門とし、保管だけでなく荷さばきや包装など流通加工にも対応するのが特徴だ。大消費地の首都圏を照準に食品配送の取扱量が多い埼玉県に拠点を設け、コロナ下での巣ごもり消費などで拡大する食品配送の需要を取り込む。
新設した「加須物流センター」は東北自動車道「加須IC」から約1キロメートルの場所に立地する。建物は3階建てで、延べ床面積は約1万7000平方メートル。1日350トンの食品配送の荷さばきに対応できるという。
同社は2020年7月、兵庫県尼崎市で「鈴与尼崎物流センター」の営業を始めたほか、21年3月には福岡市の「福岡物流センター」で新棟を稼働させるなど全国に物流拠点を増やしている。人手不足が深刻な物流業界では配送の遅れや長距離輸送の課題を抱えており、顧客のニーズに対応するため大消費地に近い場所に物流センターを設け、遅延なく円滑に搬送する体制を整える。