東京都、脱炭素などに計150億円出資へ 蓄電池普及

【ロンドン=牛山知也】訪英中の東京都の小池百合子知事は2日、2023年度に脱炭素化を推進するファンドを創設する方針を明らかにした。20億円を出資し、蓄電池や充電インフラに投資する。都が23年度に新設するファンドは計4本で、計150億円の出資を見込んでいる。
都の資金拠出をてこに投資マネーを呼び込み、脱炭素などの政策を進める。
都が英金融街シティーと共同で開いたセミナーで表明した。都は蓄電池などへのファンドに加え、スタートアップ推進のファンドも創設する。大学発スタートアップに資金供給するファンドに50億円を拠出する。途上国の課題解決を目指すスタートアップの創設も目指し、20億円程度を出資する方針だ。
都は23年度、ESG(環境・社会・企業統治)債も1000億円規模を発行する計画だ。小池氏はセミナーで「多様な金融プレーヤーの集積が相乗効果を生み出す。ぜひ東京への進出を検討してほしい」と呼びかけた。
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