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ロシア「原油購入望めば協議進める」 インドと外相会談

【ニューデリー=馬場燃】インドのジャイシャンカル外相とロシアのラブロフ外相は1日、ニューデリーで会談した。ロシアのウクライナ侵攻を巡る事情や、ロシア産原油の取引などについて協議した。インドはロシアから多くの武器を購入しており、侵攻への批判を避けている。

会談後に記者会見したラブロフ氏は「インドが(ロシア産原油の)購入を望むのならば協議を進める」と指摘した。同氏はインドが「友人だ」と述べ、(原油を含む)ロシア製品の輸出についてインドとの話し合いにはいつでも応じると語った。インドとの貿易決済では同国通貨ルピーの利用を進める考えを示した。

インドに対し、ロシアは同国産の原油購入を持ちかけてきた。米欧がロシアからのエネルギー資源の輸入を大幅に減らす方針を打ち出しているためだ。

会談の冒頭で、ラブロフ氏は「インドは一方的でなく、全体の事実をみていまの状況について発言しており、感謝する」と語った。米欧が発動した対ロシア制裁にインドが加わらない姿勢に謝意を示した形だ。そのうえで「私たちはエネルギー、科学技術、宇宙開発、医薬品産業におけるプロジェクトで協力を続ける」と強調した。

ジャイシャンカル氏は「インドは常に対話と外交を通じ紛争を解決するよう主張してきた」と述べた。ロシア非難を避け、中立を守るインドの立場を伝えた。

インドがロシア産原油を輸入すれば、同国への「支援」につながる。インドは米国、日本、オーストラリアとともに対中国けん制の4カ国の枠組み「Quad(クアッド)」に加わる。バイデン米大統領は3月下旬の会合で「ロシアの侵攻に日豪はとても強い姿勢を示している。クアッドではインドが少し弱い」と話していた。

インドは東西冷戦の旧ソ連の時代からロシアとの軍事協力を進めてきた。過去10年間で輸入した武器の6割強がロシアからだ。ロシアと連携すれば係争地を巡り対立する中国へのけん制になると考えている。

ウクライナ侵攻にからみ、国連総会がロシア非難決議を採択した際もインドは棄権した。ロシアに理解を示すことで、同国の対中傾斜を防ぐ狙いもある。

ロシアはウクライナ侵攻を非難する米欧から厳しい制裁を受ける。中国やインドとの外交・経済関係の強化で活路を見いだす狙いだ。インド、中国はいずれも対ロシア制裁に参加していない。ラブロフ氏は30日、訪問先の中国で同国の王毅(ワン・イー)国務委員兼外相と会談し、すべての分野で両国の関係を発展させることで一致した。

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