米大統領、戦闘機供与否定 ポーランド訪問を予定

【ワシントン、パリ=共同】バイデン米大統領は30日、ホワイトハウスで、ロシアの侵攻を受けるウクライナ側が求めているF16戦闘機の供与について記者団に問われ「ノー」と否定した。ウクライナと隣接するポーランドを訪問する予定があるとも語った。時期については明らかにしなかった。
米政治サイトのポリティコは28日、米軍内の一部でF16の供与に前向きな意見があると報じていた。バイデン氏は、供与すれば緊張の激化を招く恐れがあるため、現時点ではふさわしくないと判断したとみられる。
フランスのマクロン大統領は30日、訪問先のオランダ・ハーグで記者会見し、フランスがウクライナに戦闘機を供与する可能性に関して、緊張激化を招かないなど列挙した条件が整っていないとの考えを示唆した。一方で「原則、何も禁じられていない」とも述べた。
戦闘機についてはウクライナから「要請を受けていない」とも言及した。条件として、ほかにフランス軍の国防能力を弱めないことなどを挙げている。
マクロン氏は戦車の供与も同様に「排除しない」と述べたが、実行に至っていない。
米主要メディアは、バイデン氏が侵攻開始から1年となる2月に欧州訪問を検討しており、ポーランドなどが候補地として挙がっていると報じていた。
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