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米、ロシア核態勢強化批判 ロシア・ウクライナ対話開始

サキ大統領報道官「脅威を偽装」

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サキ米大統領報道官は27日、ABCテレビのインタビューで、ロシアによる核戦力部隊の態勢強化について「存在しない脅威を偽装して追加攻撃を正当化するものだ」と批判した。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、両国の代表団は28日、初の対話を開始したが、具体的な成果につながるかは見通せない。

ロシアのプーチン大統領は27日、核戦力を含む軍の核抑止部隊に対し、任務遂行のための高度な警戒態勢に移行するよう指示した。

「西側は我々に対して経済的に非友好的な行動をとっているだけでなく、北大西洋条約機構(NATO)からは攻撃的な発言がなされている」と述べ、欧米への反発をあらわにしていた。

核カードをちらつかせるプーチン氏の姿勢について、米国防総省高官は記者団に対して「誤解が生じるととても危険だ」と語り、偶発的な核使用への懸念を示した。ロシアから態勢強化について事前通告はなかったという。

オースティン国防長官や米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長は27日、ウクライナ情勢をめぐる定例会議でロシアの態勢強化への対応について議論した。定例会議の直前にロシアの発表があり、発表を理由に会議を招集したわけではないという。

ロシアのタス通信によると、ロシアとウクライナの対話は現地時間28日午前(日本時間同日午後)に始まった。場所はベラルーシ南東部ゴメリ州とウクライナとの国境地帯とみられる。当初、ロシアはベラルーシの首都ミンスクでの開催を主張、ウクライナは侵攻に協力したベラルーシでの開催に難色を示していた。

ゼレンスキー大統領は28日、SNS(交流サイト)に動画を投稿し「この会談で結果が出るとは期待できないが交渉してみよう。わずかでも戦争を止めるチャンスがあったのに何もしなかったということがないように」と語った。

ロシアによるウクライナ侵攻は28日で5日目に突入した。

ロシア軍は27日、第2の都市ハリコフに侵入し市街戦に発展した。首都キエフや近郊への攻撃も絶えない。ウクライナメディアは28日、南部ザポロジエ州の飛行場が対話に合意した後の27日夜にロシア軍の攻撃を受けたと報じた。

ロイター通信は28日朝にキエフやハリコフで爆発音が聞こえたとの当局の情報を伝えた。

ウクライナ内務省は27日、ロシア軍の侵攻による民間人の死者が子ども14人を含む352人になったと発表した。負傷者は1684人にのぼる。

一方、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は27日、ベラルーシがウクライナに軍派遣を準備していると、米政府高官の話として伝えた。早ければ28日にも派兵を始める。

(佐堀万梨映、ワシントン=中村亮)

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