ロシアは「朝鮮半島化」画策 ウクライナ情報機関が指摘

ウクライナ国防省の情報部門は27日、ロシアのプーチン大統領がロシア軍の支配するウクライナの東部と南部をウクライナ本国から切り離し、南北に国家が分かれた朝鮮半島のような分断を画策していると指摘した。SNS(交流サイト)に声明を投稿した。
侵攻開始から1カ月がたちロシア軍は、戦力をウクライナ東部に集中する構えを示している。ウクライナの情報部門責任者は「キエフ制圧やウクライナ政府転覆が失敗に終わったことで、プーチン氏は主要な作戦目標を南部と東部に変更した」と分析した。
同責任者は、ロシアが2014年に一方的に併合した南部のクリミア半島と親ロシア派武装勢力が実効支配する東部2州を連結し、残るウクライナ側の地域との間で「境界線を引こうとしている」と指摘。「ウクライナ国土に、北朝鮮と韓国をつくる試みだ」と警戒した。
南部と東部の支配地域をつなぐ要衝の南東部マリウポリにロシア軍は激しい攻撃を加え続けているが、ウクライナ側の激しい抵抗がこの狙いを阻んでいると説明した。ロシア側の支配下にある地域での市民の抵抗やウクライナ側の反撃が「ロシア側の計画実施を極めて困難にする」との見方も示した。
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