北朝鮮の金与正氏、米国をウクライナへの戦車供与で非難
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【北京=共同】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記の妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長は27日夜、米国がウクライナへの戦車提供を決めたことを非難する談話を出した。「戦争を拡大させている」として「強く糾弾する」と表明した。朝鮮中央通信が同日伝えた。
談話では、米国が「手先どもの軍事的な潜在力まで反ロシア戦争に動員しようと画策している」と指摘し、ドイツなども戦車を含むウクライナ支援を強化する動きを見せていることに警戒感を示した。
北朝鮮はこれまでも、ウクライナ侵攻は米欧の対ロ圧力が原因だとしてロシアを擁護してきた。談話は、ウクライナへの軍事支援拡大を非難することでロシア支持の立場を強調する目的とみられる。
金与正氏は談話で「米国こそがロシアの安全を脅かし地域情勢を険悪な状態に追いやった張本人だ」と指摘。戦車提供はロシアを破滅させる代理戦争の拡大が目的だと主張した。

2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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