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インドGDP7~9月8.4%増 感染者減り4四半期連続プラス

【ニューデリー=馬場燃】インド政府が30日発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)は前年同期比8.4%増と4四半期連続のプラスだった。インドは新型コロナウイルスの新規感染者が足元で減少し、景気の持ち直しが進んでいる。製造業に加えてサービス業も回復しつつあるが、世界的な半導体不足やコロナの新たな変異型「オミクロン型」などの懸念材料も残る。

印格付け会社ケア・レーティングのマダン・サブナビス氏は「コロナが減ったことで製造業に加え、サービス業にも明るさが出てきた」と評価する。

インドのコロナ新規感染者は5月に1日あたり41万人強と世界最悪だったが、7月に入ると5万人を下回る水準に減少。足元では6千人台と最悪期に比べ2%弱の水準に減り、ワクチン接種も10月下旬に10億回を超えた。コロナの影響で20年4~6月期から2四半期連続のマイナス成長に陥ったが、経済活動がようやく正常に戻りつつある。

製造業は4~6月期の49.6%増に続いて、5.5%増えた。9月の鉱工業生産指数は前年同月比3.1%上昇し、電機部品、製紙、織物などが大幅に伸びた。北部パンジャブ州のパンジャブ中小企業協会連合のバディシュ・ジンダル会長は「4~5月はコロナの影響でもたついていたが、最近は中小企業も持ち直し始めている」と話す。電気・ガスは8.9%増、農業も4.5%増だった。

サービス業も上向きつつある。GDPを構成する「貿易・ホテル・交通・放送」は8.2%増だった。ホテル業界の関係者は「国内の旅行需要が戻ってきた。まだ海外旅行には行けないので、代わりに国内を旅行先に選択する人が多い」と語る。11月上旬のヒンズー教の新年を祝う「ディワリ」時期は西部の海沿いのゴア州などがインド人観光客でにぎわった。

今後の景気の懸念材料は世界的な半導体不足だ。インドの10月の乗用車販売台数は約22万台となり、半導体不足の影響で前年同月比27%減に落ち込んだ。メーカー別では最大手のマルチ・スズキが33%減だった。インド政府は11月に農産物取引の自由化に関する農業の新法を廃止すると表明したが、この方針が農業分野に投資しようとしていた民間企業の意欲をそぐとの見方もある。

オミクロン型の感染がアフリカや欧州で拡大しているのも脅威だ。人口13億人強のインドは変異型がいったん広がると多くの人々が感染してしまう恐れがある。インド政府は1日からアフリカなどから入国する人々の検疫体制を強化する。

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