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ワクチン接種、世界で10億回突破 低所得国は進まず

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米国ではコロナワクチンの接種回数が約2億2500万回にのぼる(3月、カンザスシティーの接種会場)=AP

新型コロナウイルスのワクチンの接種回数が25日までに世界全体で10億回を超えたことが英オックスフォード大の研究者らがまとめたデータベースで分かった。先行する米国と中国が全体の4割超を占める一方で、アフリカなど低所得国での接種は進んでいない。ワクチン接種をめぐる格差が浮き彫りになった。

英オックスフォード大の研究者らが運営する「アワー・ワールド・イン・データ」によると、世界全体で25日までに10億1000万回の新型コロナワクチンが投与された。このうち米国が最多で約2億2500万回、中国が約2億2000万回と続いた。

感染が急拡大するインドは約1億3800万回と累計接種回数では米中に次ぐ水準だった。だが全人口のうち少なくとも1回目の接種を受けた人の割合は8%台にとどまる。

日米欧でいち早く接種を始め、感染者数の増加抑制につなげた英国の接種回数は約4500万回だった。日本は約250万回にとどまり、主要7カ国(G7)のなかでは最も少ない。

人口あたりの接種回数はブータンやイスラエルが多かった。インドからワクチン提供を受けたブータンでは一度でも接種を受けた人の比率は75%。イスラエルでは62%にのぼり、すでに人口の半数以上が接種を完了した。アラブ首長国連邦(UAE)でも接種の完了率は4割近くと高い。

一方で世界人口の2割弱を占めるアフリカ大陸での接種回数は約1670万回と世界の2%弱にとどまる。財政事情から自前で十分な量を調達できない国が多く、新型コロナワクチンを共同購入して途上国などに分配する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)」が頼りとなっている。

日米欧などは6月に新型コロナワクチンの供給を途上国に広めるためのワクチンサミットのオンラインでの開催を計画する。COVAXについて各国の拠出額の上乗せを協議する見通しだ。ワクチン分配の不均衡を解消するため、途上国へのワクチン普及を進める国際組織「Gaviワクチンアライアンス」などは各国に拠出拡大を呼びかける。

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