ジャワ島地震死者310人に 363校被災、各地で追悼

【ジャカルタ=共同】インドネシア・ジャワ島西ジャワ州で発生した地震で国家災害対策庁は25日、死者数が310人に上り、363校が被災したと発表した。行方不明者は24人。同州チアンジュール県の被災したモスク(イスラム教礼拝所)など各地で人々が死者を追悼した。
対策庁によると、これまでに110カ所に避難施設を設置。少なくとも妊婦650人を含む16万人以上が避難生活を送っている。この日の捜索で17人の遺体が発見された。
地元メディアによると、土砂崩れに巻き込まれた学校のバスから子ども1人、教員ら7人が遺体となって発見された。教員の1人は子どもを抱きかかえた状態だった。
世界最大のイスラム教徒人口を抱える同国。144の礼拝施設も損壊した。25日の金曜礼拝の後に死者を追悼。タイルやガラスが損傷し、雨漏りが続く被災地のモスクでも祈りがささげられた。
地震はマグニチュード(M)5.6で、21日午後に発生。10月から雨期に入り、雨で地盤が緩んでいた。気象当局によると、248回の余震を記録した。