米、景気後退の足音は 30日に5月の個人消費支出
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今週の海外ニュースの注目点を編集委員で日経CNBC報道部長の高橋香織が動画解説します。
米商務省は30日、5月の米個人消費支出(PCE)物価指数を発表します。米連邦準備理事会(FRB)が重視する食品・エネルギーを除いたコア指数は、4月に前年同月比4.9%上昇と前の月から伸びが鈍化したものの、FRBの長期目標(2%)を大きく上回りました。7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅が6月と同じ0.75%か、あるいは0.5%になるかを見極める材料となりそうです。急速な金融引き締めでインフレ抑制を図るパウエルFRB議長は、6月の議会証言で景気後退の「可能性はある」と述べ、注目を集めました。金利に敏感な住宅市場や企業の設備投資が冷え込み、7月下旬発表の4~6月期の国内総生産(GDP)が2期連続マイナス成長となるかにも市場の関心が向いています。

今週の海外ニュースの注目点を日経編集委員の高橋香織が動画で解説。国際政治経済の重要イベントなどをコンパクトに紹介します。
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