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ウクライナ東部の親ロシア派、プーチン氏に軍事支援要請

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【モスクワ=桑本太、ワシントン=中村亮】ロシアのペスコフ大統領報道官は23日、ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が「ウクライナ軍の攻撃を撃退するため」の支援をプーチン大統領に要請したと明らかにした。タス通信などが伝えた。ブリンケン米国務長官は、米東部時間24日早朝(日本時間同日夜)までに本格侵攻が始まる可能性に言及した。情勢は一段と緊迫している。

ブリンケン氏は23日の米NBCテレビのインタビューで、「今晩中にロシア軍が本格侵攻すると思うか」と問われ「そう思う(I do)」と答えた。「日付や正確な時間はわからない」としながらも「大規模な侵略をする準備はすべて整っているようだ」と語った。

親ロ派の要請はロシアにとってウクライナ侵攻の口実となる。ウクライナのゼレンスキー大統領は24日に公表したビデオ声明で「戦争は望まないが、国土や自由が奪われようとすれば防衛する」と表明した。

ゼレンスキー氏はロシア指導部がウクライナへの攻撃を承認したとも指摘した。プーチン氏との電話協議を試みたが、反応を得られなかったことも明らかにした。

ロシア航空当局は24日、ウクライナ東部との国境に近いロシア南部ロストフ州上空付近の空域を部分的に閉鎖した。民間航空便の「安全性を確保するため」と説明している。ウクライナ航空当局も「潜在的な危険」があるとして同国の上空域での民間機の飛行を制限した。

国連安全保障理事会は日本時間24日午前11時半すぎから緊急会合を開催した。米英仏アイルランド、ノルウェー、アルバニアが開催を要請した。

ロシア軍は2021年10月下旬からウクライナとの国境地帯に部隊を集め、現在までに最大19万人が集結しているとみられる。

米国防総省高官は23日、記者団に対してロシア軍の一部がウクライナ国境まで5キロメートルの位置に迫っていると明らかにした。ウクライナ周辺に配置したロシア軍の8割が攻撃開始に向けた位置に移動済みで「最大限の臨戦態勢に入っている」と指摘した。

国防総省高官はロシア軍が同地域へ新たに移動したかについて「規模や位置はわからない。しかし移動したということが事実ではないと疑う理由はない」と述べた。「昼夜を問わずにいつでも侵攻を開始できる」と強調し、首都キエフが標的になる可能性にも改めて触れた。

プーチン氏は21日にウクライナ東部ドネツク州とルガンスク州の親ロ派が実効支配する地域の独立を一方的に承認したうえで、軍を派遣する方針を決めた。

これを受け、ロシア議会上院は22日、国外へのロシア軍派遣を全会一致で承認した。プーチン氏はウクライナ東部紛争の和平条件を定めた「ミンスク合意」について「もはや存在しない」と一方的な破棄を宣言した。

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