「プーさん」映画、香港で上映中止 習近平氏指す隠語

【香港=共同】香港で23日から上映予定だった英ホラー映画「くまのプーさん 血と蜂蜜」が、直前に上映中止となった。配給会社が22日までに明らかにした。中国本土や香港では体形が似ているとの理由で「くまのプーさん」は中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席を指す隠語として使われており、政治的な理由が背景にあるとみられる。
映画は、仲良しだった少年に捨てられたと感じたプーさんがその後凶暴になり、人を襲う内容。
香港紙、明報によると、香港の映画出版管理当局は上映許可を出しており、少なくとも30の映画館で上映される予定だった。配給会社は21日に上映中止を公表した。
明報は、同映画の監督が「不可解なことに全てキャンセルされた」と語ったと伝えた。

3期目となる新たな習近平(シー・ジンピン)指導部が発足しました。習政権では習氏に近いとされる「習派」は最高指導部を指す政治局常務委員で7人中6人を占め、序列24位以内の政治局員でも約7割が該当するとみられます。権力の一極集中を進める習政権の最新ニュースや解説をまとめました。
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