/

フィリピン大統領「大国の競争加担せず」 アジアの未来

(更新)

フィリピンのドゥテルテ大統領は21日、第26回国際交流会議「アジアの未来」(日本経済新聞社主催)でオンライン講演した。貿易や安全保障面の米中対立を念頭に「大国間の地政学的な競争に加担する必要はない」と距離を置く考えを示した。新型コロナウイルスで打撃を受けた世界経済の回復には自由でルールに基づく多国間の貿易体制の構築が不可欠だとの認識を示した。

ドゥテルテ氏はコロナによって各国間の結びつきが弱まる「脱グローバル化」が進んでいると指摘。「内向きの政策は何の役にも立たない」として、ワクチンの供給格差の是正が必要だと強調した。その上でアジアでは電子商取引(EC)が拡大するなど経済のデジタル化が一層進むとみている。「1億人以上の人口を抱えるフィリピンはコロナ禍でも十分成長できる」と自信を見せ、関連する投資を呼びかけた。

アジアで安全保障をめぐる懸念が強まっていることに対しては、「アジアが世界経済の原動力となるためには国際的な規範や義務に従い、責任ある行動を取らなければならない」と関係国の自制を促した。

フィリピンが自国の排他的経済水域(EEZ)だと主張する南シナ海の海域で多数の中国船が長期にわたって停泊するなど、両国間で緊張が高まっている。ドゥテルテ氏は「大国は国際法に違反するかたちで小国を犠牲にし、利益を追求してはならない」と述べた。直接の言及は避けたが、海洋進出を強める中国を意識した発言とみられる。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

アジアの未来

日本経済新聞社は2021年5月20、21日の両日、「アジアが拓く新時代 新型コロナ禍の先へ」をテーマに第26回国際交流会議「アジアの未来」を都内で開催し、オンラインで配信します。

第26回 開催概要

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

新着

注目

ビジネス

暮らし

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン