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ウクライナ国境緊張続く 米欧「ロシア軍過去最大」

トルコのボスポラス海峡を通って黒海へ向かうロシア艦船(17日、イスタンブール)=ロイター

ロシアとウクライナの緊張が続いている。米欧はウクライナ国境付近でロシア軍が増強した部隊が過去最大規模になったと懸念を表明した。プーチン政権はバイデン米大統領が開催を呼びかけた米ロ首脳会談をにらみ対米協議を優位に進めたい考え。米国のサリバン駐ロ大使は20日、対ロ関係協議のため数週間にわたって一時帰国する方針をタス通信などに明かした。

米国防総省のカービー報道官は19日、ロシア軍の規模がロシアがウクライナ領クリミア半島に侵攻した2014年よりも「確実に大きい」と述べた。部隊増強が続いているとして、ロシアに挑発をやめるように促した。欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表(外相)も同日、過去最大の「10万人以上」のロシア軍が集まっていると危機感を示した。

ウクライナ東部では政府軍とロシアが支援する親ロ派武装勢力の紛争が14年から続く。13日にバイデン氏がロシアのプーチン大統領に電話で緊張緩和を呼びかけた後も沈静化していない。

ロシアは米国が北大西洋条約機構(NATO)加盟国などと欧州で展開する軍事演習が「過去30年で最大だ」(ショイグ国防相)と非難し、再侵攻もちらつかせてウクライナへの圧力を強めている。ロイター通信によると、ロシアは17日に黒海で艦船を増強した。国家機密の入手を図ったとしてウクライナの外交官を一時拘束し、国外退去を命じたことも同日に明らかになった。

ロシアにはウクライナで一定の緊張を維持し、情勢激化を避けたい米欧にロシアとの対話を促す狙いがありそうだ。バイデン氏は今夏に欧州で米ロ首脳会談を開くことを提案した。プーチン氏も米国が22日から主催する気候変動に関するオンライン首脳会議に出席を決め、米ロ関係正常化へ糸口を探る。

米欧はロシアで収監中の反体制派指導者ナワリヌイ氏の体調悪化を巡っても対ロ非難を強めている。プーチン氏は21日に年次教書演説を控え、直ちに緊張緩和に動いて米欧に譲歩したとの印象を与えるのを避けようとした可能性もある。

ロシアも大規模な軍事衝突は望まないとの見方は強いが、不測の衝突リスクは高まる。米連邦航空局(FAA)は19日、ロシアとウクライナの国境付近を飛ぶ民間航空機に注意を呼びかけた。14年にはウクライナ東部でマレーシア機が撃墜された。国際捜査では親ロ派勢力が軍用機と誤って攻撃したとみられている。

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