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体調悪化のナワリヌイ氏、収容所内の病院に移送

(更新)
ロシアの反体制派指導者ナワリヌイ氏(2020年2月)=ロイター

【モスクワ=石川陽平】ロシアの司法当局は19日、モスクワ東方のウラジーミル州で収監され、体調の急激な悪化が懸念されている反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(44)が受刑者用の病院に移送されたと明らかにした。司法当局はナワリヌイ氏の容体について「安定している」と述べたが、同氏陣営の幹部は同日、「危機的な状況に近い」と訴えた。

ロシア連邦刑執行局の発表によると、ナワリヌイ氏をウラジーミル州の強制収容所内にある受刑者用の病院に移すことが医師団により決定された。さらに「現在、ナワリヌイ氏の健康状態は安定し、毎日一般医の診察を受け、ビタミンを投与されている」と説明した。

ナワリヌイ氏は3月31日、適切な医療を受けられていないとして、抗議のハンガーストライキを宣言した。体重の大幅な減少に加え、足や背中の痛み、腎臓機能の低下により体調が悪化していると伝えられる。ナワリヌイ陣営の弁護士リュボフィ・ソボリ氏は19日、ロシアのラジオ局に「20日間に及ぶハンストは極めて危険だ」と強い懸念を示した。

プーチン政権批判の急先鋒(せんぽう)に立つナワリヌイ氏には、政権が2020年8月に毒殺を謀った疑惑がある。今年1月に療養先のドイツから帰国した直後に司法当局により身柄を拘束された。2月には過去の執行猶予付きの有罪判決を2年半の実刑に切り替える裁判所の決定が下った。

ナワリヌイ氏の毒殺未遂事件を巡っては、欧米諸国がプーチン政権を強く非難し、ロシアへの制裁に踏み切った。サリバン米大統領補佐官は18日、米CNNのインタビューで「私たちはロシア政府に対して、収監中のナワリヌイ氏に何かあれば、責任は彼ら(ロシア政府)にあると伝えた」と批判し、同氏が死亡した場合には厳しい追加制裁を科す考えを示唆した。

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