ワクチン未接種で国連へ ブラジル大統領

【サンパウロ=共同】ブラジルのボルソナロ大統領は21日から米ニューヨークで開かれる国連総会一般討論に、新型コロナウイルスのワクチンを接種しないまま出席する意向を示した。ブラジルのメディアなどが17日までに報じた。ボルソナロ氏は昨年、新型コロナに感染。公共の場でマスクをしないなどコロナの脅威を軽視する姿勢が批判されている。
同氏はワクチン接種について「全国民が接種を終えたら」検討するとしている。訪米は19日からの予定。
国連本部のあるニューヨーク市当局は国連に対し、総会出席者にワクチン接種証明の提出を求めるよう要求した。ただ国連側は、国家元首への適用は難しいとの認識を示している。
ブラジルメディアによると、国民の約68%が1回目のワクチン接種を終え、約37%が2回目を終えている。