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中国原発 希ガス濃度、仏上限2倍超

 建設中の台山原発=中国広東省台山市(CNS=共同)

【パリ、北京、広州=共同】中国広東省台山市の台山原発から放射性希ガスが大気中に放出されたとされる問題で、15日付のフランス紙フィガロなどは、原発の冷却水内の希ガス濃度がフランスでは原子炉停止となる上限値の少なくとも2~3倍に上っていると伝えた。

加藤勝信官房長官や香港政府の林鄭月娥行政長官は15日、事態を注視していると相次ぎ表明し、中国側に情報公開を求めた。一方、中国外務省報道官は「環境や公衆の健康に影響する事態は起きていない」と強調した。

濃度上昇が確認されたのは、1号機の原子炉格納容器内を循環する冷却水。中国での通常の規制値も上回るが、中国側企業が運転停止を避けるため、当局に上限を高めるよう求め、許可を得たとされる。

既に昨年10月には小幅の濃度上昇が確認されていた。状況は悪化を続けているという。フィガロは中国の電力不足を指摘し「経済回復のため安全を犠牲にしたのか」と疑問を投げ掛けた。

希ガスは核分裂の際に発生するキセノンやクリプトン。原発の燃料棒の一部に問題があるとみられる。

中国外務省の趙立堅副報道局長は記者会見で、台山原発は関連の技術的な基準を満たしていると主張。「原発周辺で放射性物質に関し異常は見られず、原子力の安全は保たれている」と訴えた。

加藤官房長官は記者会見で「強い関心を持って事態を注視したい」と述べた。「中国側が透明性を持って早期に国際社会に説明することを期待している」とも強調した。日本国内に設置している放射線監視装置(モニタリングポスト)には現時点で変化はないとした。

香港の林鄭氏も記者会見で「台山原発の件を非常に重視している」と表明した。香港メディアによると、香港は台山原発からの距離が約130キロと近く、影響を懸念する声が出ている。

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