EUへの天然ガス輸出拡大 多角化、イスラエルが協定

【カイロ=共同】イスラエルとエジプトは15日、欧州への天然ガス輸出を拡大する協定を欧州連合(EU)と締結した。3者の代表がエジプトの首都カイロで覚書に署名した。ロシアによるウクライナ侵攻後、EUは天然ガスや石油などのロシア依存を低減するため、供給元の多角化を進めている。
EUはガス輸入の約4割をロシアに頼ってきた。署名式に立ち会ったフォンデアライエン欧州委員長はイスラエル、エジプトが「信頼できる供給元」だと述べ、協定の意義を強調した。
ロイター通信などによると、イスラエル産の天然ガスはパイプラインでエジプトの施設に運ばれ、液化天然ガス(LNG)にした後、欧州に供給される見通し。
フォンデアライエン氏は14日、訪問先のイスラエルで「われわれがロシアの化石燃料に依存していることを利用し、脅迫している」とロシアを批判。イスラエルのベネット首相との共同記者会見では、エネルギー政策での協力強化に意欲を見せた。

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