スーダンで軍とデモ隊が衝突 6人死亡、排除に実弾使用
(更新)

【カイロ=共同】スーダンの首都ハルツームなどで13日、軍のクーデターに抗議するデモ隊が治安部隊と衝突した。地元の医師団体によると、部隊は排除のために実弾や催涙ガスを使い、デモ隊側の6人が死亡、多数が負傷した。デモ隊側は抗議継続を表明している。
スーダンでは10月25日、軍がクーデターを起こし、2019年から行われてきた軍民共同統治の終了を宣言。今月11日に軍主導の新たな統治評議会を発足させ、議長に陸軍出身の最高実力者ブルハン氏が就任した。
ブルハン氏は将来的な民政移管を約束しているが、新たな統治評議会には民主化勢力が含まれなかった。民主化勢力は13日に大規模な抗議行動を呼び掛けていた。
ロイター通信などによると、軍に解任されたバルール文化・情報相もデモに参加し、抗議を続けると強調した。一方、警察当局はデモ隊に対する実弾発砲を否定し、警官39人が負傷したと明らかにした。