IS声明「中国人狙う」 カブールのホテル襲撃
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【カブール=共同】アフガニスタンの首都カブール中心部にある中国系ホテルが武装集団に襲撃された事件で、過激派組織「イスラム国」(IS)は13日までに「中国の外交官とビジネスマンが集うホテルを攻撃した」と犯行声明を出した。
ISは9月以降、カブールにあるロシア、パキスタン両大使館への攻撃も主張。イスラム主義組織タリバン暫定政権と交友を深める国の関係者を狙い、治安維持能力を誇示する暫定政権に打撃を与えている。
ホテルの利用客は中国人が中心で、併設されたレストランでは本格的な中華料理を楽しむことができ、中国人同士の交流の場となっていた。声明は「ホテルに侵入後、客室のドアを爆破して中国人に発砲した」としている。
昨年8月にタリバンが実権を掌握したアフガンでは、今年9月にロシア大使館前で爆発があり6人が死亡。12月2日にはパキスタン大使館が銃撃された。いずれもISが犯行声明を出していた。
ホテル襲撃は12日に発生。暫定政権は、治安部隊との銃撃戦で武装集団3人が死亡、利用客2人が負傷したと発表した。