イスタンブールで爆発、6人死亡 容疑者拘束と現地報道 - 日本経済新聞
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イスタンブールで爆発、6人死亡 容疑者拘束と現地報道

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【イスタンブール=木寺もも子】トルコ最大都市イスタンブールの中心部で現地時間の13日午後4時20分(日本時間同午後10時20分)ごろ、爆発が起きた。オクタイ副大統領は6人が死亡、81人が負傷したと明らかにした。トルコ国営アナトリア通信は14日、ソイル内相の話として爆発現場のイスティクラル通りに爆発物を置いたとみられる容疑者が拘束されたと報じた。

エルドアン大統領やオクタイ氏によると、爆弾を起爆した実行犯は女で現場から逃走したとみられる。中東の衛星放送局アルジャズィーラは捜査関係者の話として、女が少数民族のクルド系だと伝えた。ソイル内相は14日、記者団に対し、爆発には「(非合法武装組織である)クルド労働者党(PKK)の関連組織が関与しているとみられる」と述べた。

爆発の現場は新市街の中心地タクシム広場に近いイスタンブール随一の繁華街で、地元市民のほか、観光客で混み合う。在イスタンブール日本総領事館によると、13日午後6時半時点で日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。

当局はSNS(交流サイト)などで「恐怖や混乱をあおってテロ組織を利しかねない情報」の発信を禁止し、メディアにも公的機関が発表する以外の情報を報道しないよう要請した。電話やインターネットはつながりにくくなっている。

トルコでは2015~17年ごろに過激派組織「イスラム国」(IS)などによるテロが相次ぎ、タクシム広場付近でも死者が出た。近年はシリア国境に近い南東部などを除き、大都市部の治安は比較的安定していた。

トルコでは23年半ばに大統領選・議会選が予定されており、テロで社会不安が高まれば影響を与えかねない。トルコはスウェーデン、フィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟を巡って両国のテロ対策などに不満を示している。加盟を認めるべきかどうかでトルコの世論が硬化する可能性もある。

※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。

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