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東欧モルドバ首都で数千人デモ 親欧米政府の打倒訴える

(更新)

【ウィーン=田中孝幸】ウクライナと隣接する東欧の小国モルドバの首都キシナウで12日、親欧米のサンドゥ大統領の辞任を求める数千人規模のデモが発生した。ロシアとのつながりが深い野党が主導した。政府は、ロシアがモルドバの親欧米政権を打倒しようとしているとみて警戒を強めている。

タス通信などが伝えた。デモ隊はエネルギーや食料の価格高騰に不満を訴えており、政府に補助金を増やすよう求めている。規制に乗り出した警官隊によって50人以上が拘束された。

ロシアが2022年2月にウクライナへの全面侵攻を始めた後、ロシアがモルドバへの天然ガス供給を半減させたため同国で高インフレが進んだ。デモ隊は物価高について「親欧米の政府に責任がある」と主張している。

政権内では、ロシアがデモを主導して親ロシアの政権をモルドバに樹立することでウクライナ侵攻を優位に進めようとしているとの見方が多い。

欧米各国も警戒を強めている。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は10日「ロシアはモルドバ政府を弱体化させ、親ロ政権をつくるのを目標にしている」と指摘。同国に追加で3億ドル(約400億円)規模の緊急支援を実施する考えを表明した。

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