IPEF妥結へ連携確認 首席交渉官会合が閉幕

【ニューデリー=共同】米商務省は11日、インド首都ニューデリーで閉幕した日本や米国、インドなど14カ国が参加する新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の首席交渉官会合で、迅速な交渉妥結に向けて各国が引き続き連携していくことを確認したと発表した。
交渉官会合は8日に始まり、11日に閉幕した。米商務省によると、14カ国から計約300人の政府関係者が参加し、四つの柱のうち「供給網」と「クリーン経済」「公正な経済」の3分野に絞って、実りの多い議論を行ったという。
残る柱の「貿易」は、開催国のインドが不参加を表明しているため取り上げなかった。
IPEFを主導するバイデン米政権は中国に対抗するため、早期妥結を目指している。米上院の外交委員会のメネンデス委員長は9日に米国のインド太平洋戦略に関する報告書を公表した。IPEFに関しては「地域の経済統合に貢献する」として、政権と議会が協力して促進するよう求めた。トランプ政権による環太平洋経済連携協定(TPP)脱退が「中国を利した」とも指摘した。
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