米中間選挙の上院選、アリゾナ州で民主党勝利
(更新)

【ワシントン=坂口幸裕】米主要メディアは11日、激戦となっていた西部アリゾナ州の連邦議会上院選で与党・民主党のマーク・ケリー氏の当選が確実になったと伝えた。上院(定数100)で非改選を含む民主が49議席となり、野党・共和党に並んだ。上院選は南部ジョージア州で12月6日に決選投票が実施されるほか、西部ネバダ州で接戦が続く。

米中間選挙は11日も開票作業が続いた。事前予想で優位とみられていた共和を民主が追い上げ、大勢判明になお時間がかかっている。民主が上院選で残るネバダ、ジョージアのいずれかで勝利すれば50議席以上の確保が決まり、上院議長を兼ねるハリス副大統領が1票を持つため多数派を維持することになる。
連邦議会下院選は全議席の9割超で情勢が判明した。AP通信の出口調査によると、東部時間11日午後10時半(日本時間12日午後0時半)時点で、下院の当選確実は民主201、共和211。4日目の開票作業でも、20を超える議席で勝敗が決まらず、いずれも過半数の218に届いていない。
中間選挙は4年に1度ある大統領選の2年後に実施される。任期2年の下院435議席すべてと、任期6年の上院100議席のうちおよそ3分の1にあたる35議席が改選対象だ。現在は上下両院で民主が多数派を握る。
