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ウクライナで原発の安全確保が不透明に 電力供給が途絶

ロシア軍が制圧したウクライナの原子力発電所で外部からの電力供給の途絶、監視システムのデータ送信停止が起き、安全確保が不透明になっている。こうした状態が長引けば、放射性物質の流出のような重大な事故が発生する可能性もある。

ウクライナのクレバ外相は9日、同国北部のチェルノブイリ原発につながる「唯一の送電施設が損傷した」と表明した。1986年に爆発事故を起こした同原発の原子炉は稼働していないが、使用済み核燃料を保管している。そこから生じる熱を電力で冷やし続けなければ安全を維持できない。

クレバ氏によると、外部電源が途絶えても予備のディーゼル発電機で48時間は同原発に電力供給できる。だが、その後は冷却システムが止まり「放射性物質の拡散が起きかねない」と指摘した。

国際原子力機関(IAEA)は、チェルノブイリ原発の冷却水は十分で、電源を失っても「最低限の安全性確保に重大な影響はない」と説明する。だが、停電で原発内部の環境が悪化すれば、適切な交代なしに連続で長時間の勤務を強いられている現場作業員の健康状況が「一段と悪化する懸念はある」と指摘した。

IAEAは9日、ロシア軍支配下にある欧州最大級のザポロジエ原発で、数日間にわたり監視システムからのデータ送信が途絶えていることも明らかにした。同原発では6基の原子炉のうち2基が稼働中だが、正常に動いているかどうか把握できない。

これと同様なトラブルはチェルノブイリ原発でも確認されている。IAEAのグロッシ事務局長は「核物質が大量に存在する2つの原発からIAEA本部へのデータの流れが突然途絶えたことを懸念している」と述べた。

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