ベラルーシ大統領「ロシアと合同部隊」 国営通信が報道

ベラルーシのルカシェンコ大統領は10日、ロシアのウクライナ侵攻を背景とした北大西洋条約機構(NATO)との緊張に鑑み、ロシアと合同の地域部隊を展開することで合意したと明らかにした。軍・治安機関との会合での発言として、国営ベルタ通信が伝えた。具体的な活動地域は不明。
ルカシェンコ氏はこの中で「非公式チャンネルで、ウクライナ領からベラルーシに攻撃があるという警告を受けた」と主張。「クリミア橋(の爆発)を再現する」という内容だったとして、対応の必要性を訴えた。
部隊の展開は、最近のサンクトペテルブルク訪問時、プーチン大統領と会談して合意したと説明。「脅威が現在のようなレベルに達すれば、われわれは(合同)部隊を活動させる」と述べた。既に編成に着手し、2日間で完了するという。
「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカシェンコ氏は4日、ウクライナ侵攻に「われわれは参加している」と発言。自国の任務について「第1に戦闘が領内に及ばないようにすること、第2にポーランド、リトアニア、ラトビアからの攻撃を許さないこと」を挙げ、NATO加盟国への敵意をあらわにしていた。(時事)

2022年2月にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって1年になります。戦況や世界各国の動き、マーケット・ビジネスへの影響など、関連する最新ニュースと解説をまとめました。
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