同性愛は「精神の傷」 カタール元代表が発言

【ベルリン=共同】サッカーのワールドカップ(W杯)開催国カタールの元代表でW杯アンバサダーを務めるハリド・サルマン氏が、ドイツ公共放送ZDFが8日報じたインタビューで、同性愛は「精神の傷だ」と発言した。
カタールでのW杯開催を巡っては、性的少数者への人権侵害や外国人労働者の劣悪な職場環境に批判が高まっており、この発言に絡んでも波紋が広がりそうだ。
サルマン氏はインタビューで、同性愛者の訪問は受け入れるが「私たちのルールも受け入れてもらわなければならない」と指摘。特に子どもが同性愛に触れることを問題視し「同性愛者を見たら良くないことを学んでしまう」と述べた。
さらに同性愛はイスラム教の戒律で「ハラム(禁じられたもの)」だとし「なぜハラムなのか。それは精神の傷だからだ」と強調した。同国では同性愛行為は法律で禁じられている。
カタールの人権問題を巡り、これまでにオーストラリア代表選手らがカタール政府に改善を求める動画を公開。欧州では抗議を示すためにパブリックビューイングを実施しないと決めた都市も多い。