エリザベス女王死去、開かれた王室に腐心
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【ロンドン=中島裕介】8日、英国のエリザベス女王が96年の生涯を閉じた。70年あまりの在位中、国民への献身を誓い、「開かれた王室」の実現に心を砕き続けてきた。
「私は戦争を率いることはできませんし、法を定めたり人を裁いたりもしません。でも、他のことができます。それは私が皆さんに献身的に尽くすことです」
1957年のクリスマス。即位から5年、まだ31歳のエリザベス女王が初めてのテレビメッセージで、...
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英国の女王エリザベス2世が2022年9月8日、滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で死去した。96歳だった。在位70年7カ月は歴代の同国君主で最長。第2次世界大戦後の英国史のほぼ全てを見守り、亡くなる直前まで精力的に公務をこなした。
女王は1926年、後の国王ジョージ6世の長女として生まれた。国王が52年2月に急死すると、25歳という若さで女王に即位。在位期間は世界の存命中の君主でも最長だった。6月には在位70周年を祝う祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」が行われた。