安倍元首相銃撃、海外メディアも速報
安倍晋三元首相が8日午前に奈良市内で撃たれて心肺停止となったとみられる事件について、海外メディアも相次いで速報した。米CNNはNHKの報道を引用する形で安倍氏が銃撃されたもようだと報じ、病院に運ばれたと伝えた。英BBCは「拳銃が禁止されている日本では、銃による暴力事件はまれだ」と衝撃を伝えた。
韓国公共放送のKBSや聯合ニュースも日本の報道を引用して速報記事を配信した。当時の状況や容疑者の逮捕といった情報が更新される度に次々と速報した。香港の英字紙、サウスチャイナ・モーニング・ポストは安倍氏の連続首相在任期間が戦後最長だったと指摘した。日本の要人襲撃事件として1932年の犬養毅首相(当時)の暗殺にも触れた。
ロシア通信も日本の報道を引用し「奈良市で演説中の安倍氏を正体不明の男が襲撃した。日本の元首相が銃で撃たれ、負傷した」と速報した。タス通信も日本の報道をもとに「少なくとも2発の銃声が聞こえた」などと詳細を伝えた。
オーストラリアの公共放送ABCは「奈良での演説中に倒れた」と速報した。豪紙シドニー・モーニング・ヘラルドも速報ニュースで報じた。インドの全国紙タイムズ・オブ・インディアやフィリピン大手メディアも日本の報道を引用して速報した。
中東の衛星放送局アルジャズィーラは日本時間8日正午すぎにテロップを流して速報した。局には一報が入ったばかりの様子で、アナウンサーは日本の元首相が選挙演説中に狙撃されたと同じ文章を繰り返した。
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(更新)
2022年7月8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅近くの路上で発生した安倍晋三元首相銃撃事件。亡くなった安倍元首相の国葬が9月27日に日本武道館で行われました。首相経験者の国葬は1967年の吉田茂元首相以来、戦後2例目。最新ニュースや速報をまとめました。