
人口と世界・第2部「新常識の足音」まとめ読み
人類30万年史上、初めてとなる人口減少時代が間近に迫っています。近代以降の経済や社会の礎となっていた常識にほころびが見え始めました。いまの子供が大人になったころには、家族で暮らし、高齢者を若者が支えるといった現在の社会制度は当たり前でなくなっているかもしれません。
人類は衰退の道へと迷い込むのか、それとも繁栄を続けられるのか。連載企画「人口と世界」の第2部「新常識の足音」では、人口減社会が近づくなかで見えてきた新たな常識を取り上げます。
「人口と世界」第2部・新常識の足音 記事一覧
(1)移民なき時代、世界で人材争奪 「低賃金で来ず」常識に

ホモ・サピエンスが誕生の地アフリカから移住を始めた「出アフリカ」から約6万年。新天地を求める移民は増え続け、経済発展の礎になった。しかし少子高齢化で若…続きはこちら

(2)公的年金限界、万国の悩み 若者急減で老後資金は自助に

戦後の1950年、世界の平均寿命は男性45.4歳、女性48.4歳だった。2060年予測は男性76.2歳、女性80.6歳と30年余り延びる。長くなる老後を誰が支えるのか。世界…続きはこちら

(3)AI、脅威論越えヒトと共生 9700万人雇用生み成長率2倍

「大いなる第一歩になる」。10月、バイデン米大統領は週7日、1日24時間の稼働でロサンゼルス港などと合意したと表明した。ライバル港が自動化を進め「不眠不休」…続きはこちら

(4)「おひとりさま」標準に 世界で3割増、官民で孤独克服

看護師の余琨さん(38)は両親に買ってもらった中国・上海の2LDKのマンションに3年前から一人で暮らす。溺愛する飼い猫の高級キャットフード、お気に入りのアイド…続きはこちら

(5)「人口減で貯蓄過剰」ケインズの予言 投資促す政策に解

「ハイパー(超)ケインズ主義」。米投資家ザカリー・カラベル氏は新型コロナウイルス危機が深まる2020年4月、各国の財政政策のフル稼働ぶりをこう評した。「世界経済の…続きはこちら

(ビジュアル解説)国家・都市・家族… 人口減の世界、多数派が変わる

世界の人口は早ければ今世紀半ばにも減少に転じる。少子高齢化やグローバル化で人口の減り方はまだら模様になり、これまでの常識のものさしでは測れない変化をもたらす。…続きはこちら


人類登場から30万年。長く続いてきた人口膨張が、終わりに差しかかっています。人口の増加を前提にした経済や社会のシステムがきしみ始めるなか、新たな成長の道を見つけ出せるのか。連載企画「人口と世界」では世界的な人口減少社会が迫る中で見えてきた変化の兆しや新たな常識を取り上げます。
第1部「成長神話の先に」まとめ読み
第2部「新常識の足音」まとめ読み